学校給食等についての質問【令和6年3月文教公安委員会】

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学校給食について

 新政未来の小笠原です。
 本日は文教公安委員会の最後の委員会ということで、今回は私も最後だからというわけではないんですが、いろいろ質問させていただきたいと思っております。

 今、夏堀委員から学校給食のことがあったんですけれども、その学校給食の件で、私は誤飲防止について。
 先月、福岡県のみやま市で小1、7歳の男児がおでんを食べて、のどに詰まらせてしまって亡くなってしまったという非常に痛ましい事件がありました。

 もちろん、気をつけていたとは思うんです。
 よくかんで食べる、それは家でもそうでしょうし、学校でもそうでしょうけど、もちろん指導していたんでしょうが、それでも起こってしまったということで、本当に痛ましい事件なんですけれども。

【質問①】学校給食における窒息等の事故を防止するための学校の取組について伺いたい。

 まず、学校給食における窒息等の事故を防止するための学校の取組についてお伺いしたいと思います。

回答:伊藤スポーツ健康課長
  • 学校給食の実施に当たっては、児童生徒の安全を確保するため、食中毒、異物混入、食物アレルギー、窒息等の事故防止に十分配慮する必要があります。このため、各学校では、文部科学省が作成した食に関する指導の手引等を基に、事故の未然防止に努めているところです。
  • 窒息事故を防止する取組としては、
    • 食べ物をよくかんで食べることや、
    • 早食いが危険であることを指導し、給食の際には学級担任等が注意深く児童生徒の様子を観察すること、
    • かむ力や飲み込む力には個人差があるので、個別の対応が必要な児童生徒については全教職員の間で共通理解を図ることなどとされております。
  • また、特別な支援を要する児童生徒については、食事中に必ず教職員が付き添い、目を離さないようにすることとされております。



 よくかむようにすること、早食いしないことはちゃんと指導しながら、必要な子たちには付き添いながらということで。
 僕も思い出してみれば、小学校、中学校のときとか、牛乳を鼻にばーっとやっていたなとか思い出すんですけれども。
 やっぱりこれも危険な行為であって、それが気管に詰まってということもあるでしょうし、そのときにちょうど教員の方がいないということもあるので、まず、教員の方々には何かあったときの対応というのはおのおの知っておいてほしい、対策しておいてほしいところではあります。

【質問②】先般、福岡県で発生した児童の窒息事故を受けての県教育委員会の対応を伺いたい。

 先般、福岡県のみやま市で発生した児童の窒息事故を受けての青森県教育委員会としての対応についてお伺いいたします。

回答:伊藤スポーツ健康課長
  • 先般の事故の発生を受け、県教育委員会では、各市町村教育委員会及び各県立学校に対して、文部科学省から令和6年2月27日付で発出された学校給食における窒息事故の防止に係る通知文書を基に、学校給食及び飲食を伴う活動における窒息事故の防止に努めるよう要請しました。
  • また、学校給食における窒息等の事故防止については、令和6年度に改めて各市町村教育委員会及び各県立学校に対して、取組状況等の点検を要請するとともに、学校の管理職等を対象とした研修会において、安全・安心な学校給食を実施するための留意事項等について周知することとしております。


 先般の事故を受けて対応しているということですが、ちなみになんですけれども、過去、青森県で給食を食べたときに誤飲してしまって、児童が体調が悪くなってしまったとか、死亡とかはないかもしれないんですけれども、そういった事案はあったのでしょうか。

回答:伊藤スポーツ健康課長
  • こちらで把握している範囲では、そういった事故の発生はないというふうに記憶しております。


 今のところ、大きい事故は起きていないということなので、今後も引き続きそういった事故が起きないように、対策して、対応していただければと思います。

外国につながる子どもの高等学校入学者選抜について

 次に、外国につながる子供の高等学校入学者選抜についての質問です。

 今、青森県で外国人の労働者がすごく増えています。
 2023年、5,584人に外国人労働者が増えたということで、前年比28.7%増で、これが全国1位だったという報道もありましたけれども、県内に外国人の方が増えていらっしゃる。
 肌感としても、コンビニとか行っても、外国人の方が当たり前に働いていたり、建設現場とかにも外国人の方がいらっしゃるんですけれども。
 ということは子供たちもいらっしゃるということで、今年度の議会でも、そういった外国人の子供に対してどういった対応をしているのかという質問が議場とかでもなされていたんですが、入試に関してお聞きしたいです。

【質問】外国につながる生徒が県立高等学校を受検する際の県教育委員会の支援体制について伺いたい。

 外国につながる生徒が県立高等学校を受検する際に、県教育委員会としてどういった支援の体制を取っているのか伺いたいと思います。

回答:嵯峨学校教育課長
  • 外国につながる生徒が県立高等学校入学者選抜を受検する際の支援として、学校教育課内に相談窓口を設け、出願時に準備する書類や出願方法等について個別に相談を受けております。
  • また、弘前大学内に設置されているNPO法人と連携し、受検を控えた生徒や保護者に対して、高校進学ガイダンスを開催しております。ガイダンスでは、母国語支援者のサポートを得ながら、日本の入学者選抜制度などについて説明し、受検に関する質問に答えるなど、外国につながる生徒が安心して県立高等学校を受検できるよう支援を行っております。


 外国につながる子供たちに対して、おのおの対策、対応は取っているということで、今後また増えていって、例えば外国につながる子供たちの枠を設置しないといけないということもあるかもしれません。
 現時点で青森県ではそういった外国の方々の子供たちが受ける枠というのはまだ設置していないと思うんですけれども、いずれそういったものを設置する必要も出てくるでしょうし、言語の壁、言葉の壁というのがあるので、今後もそういった対策を見据えながら、対応していっていただければと思います。

高等学校の情報及び中学校の技術における指導体制につ いて

 次に、教員不足の関連になるんですが、高等学校の情報及び中学校の技術における指導体制について質問したいと思います。

【質問①】高等学校の情報担当教員の現状について伺いたい。

 先般の報道で、高校の情報の教員が充足しておらず、全国で192人、約4.4%の先生たちが免許のない状態で教えている。
 また、中学校の技術に関しても、全国で2,245人、約23%、4人に1人くらいが免許を持たない形で指導していらっしゃるという新聞報道などがありました。

 そちらに関して、今、青森県ではどういった状況なのかということをお伺いしたいと思うんですけれども、まず最初に、高等学校の情報担当教員の現状についてお伺いしたいと思います。

回答:吉川教職員課長
  • 令和5年5月1日現在、県立高等学校における情報担当教員は50名となっております。
  • なお、高等学校情報の免許状を有さず免許外教科担任の許可を受けた教員及び高等学校教諭臨時免許状の授与を受けて指導している教員はおりません。

【質問②】中学校の技術担当教員の現状について伺いたい。

 高等学校の情報に関しては、今、問題ないということでした。
 次に、中学校の技術担当教員の現状についてお伺いいたします。

回答:吉川教職員課長
  • 令和5年5月1日現在、県内公立中学校における中学校技術の免許状を有する教頭及び教諭は78名となっております。
  • このほか、免許外教科担任の許可を受けて指導している教員が68名、中学校教諭臨時免許状の授与を受けて指導している教員が4名となっております。


【質問③】中学校の技術担当教員の確保に向けた取組について伺いたい。

 中学校のほうはまだ全校を充足することができていない状況ということですが、中学校の技術担当の教員の確保に向けた取組について伺います。

回答:吉川教職員課長
  • 県教育委員会では、中学校の技術を担当する教員の確保に向け、教員採用候補者選考試験において技術の試験を実施することに加え、令和元年度に実施した試験からは、複数の免許状を有する者について専門教科試験へ加点するなど、免許状を有する者の採用に努めています。
  • また、文部科学省において免許法認定講習等の推進や、遠隔教育特例校制度の活用といった事項を示していることから、今後、県教育委員会としてどのような取組ができるか検討していきます。
  • なお、公立中学校の教職員数は、いわゆる義務標準法で定められ、それに基づき配置を行っておりますが、例えば4学級以下の学校には10教科全ての教員を配置できない状況です。
  • 教職員定数の充実については、第一義的には国の責任において実施されるべきものであることから、新たな教職員定数改善計画を早期に策定するよう、今後も引き続き国に要望していきます。


 技術はいわゆる主要科目ではないニッチな科目ではあるので、より確保するのが大変であったりはすると思うんです。
 それこそ、国がちゃんと定数を定めていく、より増員していかないといけない、本当にそのとおりで、結局、教員が足りていないから、こういったことが起こってしまうということがあるんでしょうから、引き続き国のほうにも求めていくことは求めていきながら、県としてもどういった対応ができるのかを模索していただければと思います。

公立夜間中学について

 次に、公立夜間中学についての質問です。
 こちらも今回、本会議のほうでも様々な方から質問がありました。

【質問】市町村教育委員会への説明内容について伺いたい。

 その中の答弁で、教育長が市町村の教育委員会に説明を行ったという答弁があったと思うんですけれども、どういった説明内容だったのかというのを詳しくお伺いしたいと思います。

回答:吉川教職員課長
  • 県教育委員会では、昨年12月27日に市町村教育委員会の担当者を対象に、オンラインにより研修会を実施しました。

    • 研修会では、文部科学省の資料を基に、夜間中学設置に関する動向や全国での設置状況について説明したほか、本県における未就学者等の現状について説明しました。
  • また、今年度実施したアンケート調査の結果について、夜間中学へのニーズや学びたい理由などを説明し、共通理解を図ったところです。
  • 今後は、アンケート調査の結果を基に、各自治体において設置に関する検討事項や課題を整理してもらうこととしており、引き続き市町村教育委員会と連携しながら、本県における夜間中学の在り方について検討していきたいと考えております。


 現時点では市町村教育委員会に検討してもらう、スケジュールの部分はまだ定まっている状況じゃないかなと思います。
 今後、そこら辺も定めていただいて、市町村で設置すべきなのか、県としても設置について考えていかなきゃいけないのかとか、そういうところも含めて、きちんと市町村の教育委員会と詰めていっていただきたいと思います。

 文部科学省のほうでも全国に設置していこうというふうな方針だと思います。
 東北の中でも、既に宮城県とか福島県のほうで設置している、また、設置が予定されているところがあって、でも、北東北では全然ない、青森県でもない。
 青森県は、いわゆる小卒の方が割合として多い、そもそも学校に通えなかった人たちも多いので、そこを踏まえた上で検討していただきたいと思っております。

学びの多様化学校について

 今の件につながってのことで、次に質問したいのが学びの多様化学校に関してなんです。
 以前は不登校特例校という名前で、昨年8月にたしか名称が変わったはずなんですけれども。

 今、学びのいろいろな場を増やしていく、いわゆる普通の教育ではあるけれども、いろんな場所があってもいいんだよ、普通に朝学校に行って、夕方帰ってくるみたいな、そういった場所だけではない、いろんな場所があっていいと。
 夜間中学とかももちろん含まれるんでしょうけれども、特に不登校の子供たちなどの実態に配慮しながら、特別編成していく学びの多様化学校に関して、今まで公立夜間中学に関しては結構、議論されてきた、質問とかもあった記憶があると思うんですけれども。
 学びの多様化学校に関しての今までの県の取組であったり、そこら辺が意外とまだ議論されてなかったりする印象があって、そこら辺を詳しく聞ければと思います。

【質問①】市町村が開設している適応指導教室の設置状況について伺いたい。

 まず、市町村が開設している適応指導教室、青森市だと消防署のところとかにもあるんですけれども、市町村が開設している適応指導教室の設置の状況について伺いたいと思います。

回答:嵯峨学校教育課長
  • 適応指導教室は、不登校傾向にある児童生徒の自立と学校への復帰を支援するため、面接相談や学習指導等を行い、個に応じた指導や支援を行う施設です。
  • 現在、県内40市町村のうち、適応指導教室を設置する市町村は共同設置を含めて24あり、適応指導教室を設置していない近隣町村の児童生徒の相談に応じている施設もあります。


【質問②】不登校児童生徒に対する支援の一つとして学びの多様化学校の設置が考えられるが、県教育委員会の見解は伺いたい。

 広域でいろいろ連携しながらということなんでしょうけれども、16市町村でまだ設置ができていないということですが、学びの多様化学校は、文部科学省のほうでは2027年までに全都道府県に設置していきたいという目標で進めているようです。
 県教育委員会として、不登校児童生徒に対する支援の一つとして学びの多様化学校の設置が考えられると思うんですが、青森県教育委員会としての見解を伺いたいと思います。

回答:嵯峨学校教育課長
  • 県教育委員会では、県内の実態を踏まえ、各学校及び市町村で不登校児童生徒を受け入れる環境づくりを進めることが必要と考え、各小・中学校に校内教育支援センターを設置することや、適応指導教室を有していない町村に対して適応指導教室を設置することについて働きかけています。
  • 今後、校内教育支援センターでの不登校児童生徒支援の実践例の周知や、適応指導教室設置に関しての支援を積極的に行うとともに、学びの多様化学校について調査研究を進めていきたいと考えています。


 実際、学びの多様化学校にしても、やっぱり人の問題もあるでしょうし、場所もそうで、青森って本当に広域ですから、津軽、南部、下北とあって、本当に広域的に考えていかないといけない。
 夜間中学校の話に戻るんですけれども、数としては青森市とか八戸市とか多くても、割合としては郡部が結構多かったりというのもあるでしょうし、そういった中で広域的にどう対応していくのかというのが求められていくと思います。

 1人でも取りこぼさないような、それは生徒たちもそうですし、学びの機会を逃してしまった高齢者の方もいますし、言葉の壁で困っている外国人の方たちもいます。
 形式的に卒業してしまって困っている若い人たちもいるので、こういった夜間中学のこと、そして学びの多様化学校のこと、学校は学びだけの場でもないと思いますので、やはり生活していく、生きていく場でもあると思うので、検討していっていただければと思います。

青の煌(きら)めきあおもり障スポについて

 次に、国スポ・障スポに関することをお聞きしたいと思いまして、青の煌めきあおもり障スポについて質問したいと思っています。

【質問①】青の煌めきあおもり障スポでは正式競技14競技の他にオープン競技が3競技実施されるが、これらが決定した経緯について伺いたい。

 国スポのことは今まで質問があったと思うんですけど、障スポはあまり質問されていなかったのかなと思っています。
 2026年10月23日から26日に開催される青森県の障スポですが、2024年とか2025年に開催されるところを調べてみたら、例えば佐賀県、オープン競技がふうせんバレー、卓球バレー、ソーシャルフットボールとか、スポーツウエルネス吹矢とか計8種目あったんです。
 2025年の滋賀県はSOバドミントンとスポーツウエルネス吹矢、ゴールボールで、こちらは3種目。

 青森県もブラインドテニス、ファイン・ボール、デフボウリングで3種目だったんですけれども、この種目の数も随分ばらつきがあるなと思って、青の煌めきあおもり障スポでは、正式競技14競技のほかに、オープン競技は3競技実施されますけれども、これらが決定した経緯についてお伺いしたいと思います。

回答:山口総務企画課長
  • 青の煌めきあおもり障スポにて実施される陸上競技やバスケットボールなど正式競技14競技については、全国障害者スポーツ大会開催基準要綱で定められており、会場地については、令和4年2月の第25回全国障害者スポーツ大会青森県準備委員会で選定し、開催市町の同意の上、決定したものです。
  • また、オープン競技については、開催基準要綱において、広く障害者の間にスポーツを普及する観点から有効と認められる競技について実施することができるものとされております。
  • 本県では、令和4年9月30日から11月30日にオープン競技の実施について公募したところ、ブラインドテニス、ファイン・ボール、デフボウリングの3競技の実施団体から応募があり、令和5年3月の県準備委員会での選定、開催市町の同意の上、令和5年7月に中央主催者である文部科学省及び公益財団法人日本パラスポーツ協会と協議を行い、実施が決定したものであります。


【質問②】障スポの競技会場、宿泊施設及び輸送車両のバリアフリー対応はどのようになっているのか伺いたい。

 次に、障スポを開催するに当たって、競技の会場、また、宿泊施設であったり、輸送車両ですよね、実際、車椅子の方が乗ったりとか、目が見えない方が乗ったりするというので、いろいろサポートであったりとか、バリアフリーの対応なども必要になってくると思うんです。
 宿泊施設だって、浴槽とかだってそうです。
 そして、たくさんの人が訪れるというわけで、そこで質問したいのが障スポの競技会場、宿泊施設及び輸送車両のバリアフリーの対応はどのようになっているのかお伺いいたします。

回答:山口総務企画課長
  • 競技会場については、スロープや音声誘導装置、オストメイト対応多目的トイレなどの対応が必要であることから、仮設施設の設置を前提に、今年度、各競技会場のバリアフリー調査を実施したところであり、今後は令和6年度に基本設計、令和7年度に実施設計、令和8年度に会場整備を行い、全ての人にとって利用しやすい会場づくりに努めることとしております。
  • 宿泊施設については、シャワーチェアや浴槽マットなどの宿泊支援用具やスロープや点字シール等の仮設物の対応が必要であることから、令和6年度に第1次宿泊計画、令和7年度に第2次宿泊計画、令和8年度に最終の宿泊計画を策定し、障害の特性に応じた宿泊環境の向上に努めることとしております。
  • 輸送につきましては、低床バスや福祉車両等のバリアフリーに対応した車両の活用が必要であることから、令和6年度に第1次輸送計画、令和7年度に第2次輸送計画、令和8年度に最終の輸送計画を策定し、大会参加者の安全かつ確実な輸送に努めることとしております。


 まだ開催まで2年ほどありますけれども、災害とかもいつ起こるかみたいなこともありますし。
 バリアフリーはもちろん、何かあったときの対応とかも含めて、障害を持っている方というのは身体がなかなか動きづらい方も多いでしょうし。
 そういった部分を含めて、今後計画を立てて対応していただければと思います。

【質問③】大会参加者へのサポートを行うボランティアの養成状況 について伺いたい。

 実際に、国スポ・障スポを開催するに当たって、たくさんのスタッフ、ボランティアの方々が必要になってくると思うんですけれども。
 障スポに関しては、ある程度、専門的なというか、どういうふうに対応すべきなのかということを学んだ方々たちがサポートを行っていく必要があると思うんです。
 そこで、障スポの大会参加者へのサポートなどを行うボランティアの養成状況について伺いたいと思います。

回答:山口総務企画課長
  • 青の煌めきあおもり障スポの開催に向け、大会参加者へのサポートを行う選手団サポートボランティアと情報支援ボランティアを養成することとしております。
  • 選手団サポートボランティアは、大会に参加する選手及び役員の案内、介助、誘導等のサポートを行うものであり、県内の大学生等を対象に800人を養成することとしております。
    • 今年度は、県内の大学等に協力依頼を行ったところであり、今後は各大学等と連携し、選手団サポートボランティア養成のための研修会等を実施することとしております。
  • 情報支援ボランティアは、選手や一般観覧者等で聴覚に障害のある方への情報支援を行うものであり、手話ボランティア400人、筆談ボランティア200人を養成することとしております。
    • このため、昨年度から聴覚障害者団体と連携して指導者養成に取り組んでおり、本年度は養成された指導者等を講師として、12月から情報支援ボランティア研修会を実施し、養成を行っております。
  • 今後も県内の関係機関と連携し、広く県民に参加を呼びかけるなど、大会参加者へのサポートボランティア及び大会運営ボランティアの養成、確保に取り組んでまいります。


 800人くらいを養成していきたいということですから、やっぱり相当な数であります。
 どちらもおいそれとボランティアになりたいという人もなかなかいないでしょうから、いろんなところで周知していって。
 今の大学生とか若い人はこういったボランティアに積極的に参加してくれたりすると思うので、より積極的にボランティアのための周知をしていただければと思います。

今年度を振り返っての所感を教育長に

 最後に、教育長にぜひお聞きしたいんですけれども、教育長が7月10日に就任されて8か月ですか。
 もともと教育機関にいたとかではなくて、プロパーじゃないところからいらっしゃって、教育長だからこその気づきであったりとか、いろいろ課題とかも見えたと思うんです。

 私も県議会議員になって、文教公安委員会に所属して、分からなかったこととかもいろいろ分かりましたし。
 例えば、以前は教育委員会ががつがつ引っ張っていくんだみたいなイメージがあったんですけれども、おいそれとそうはいかない。
 何でもかんでも教育委員会がトップダウンでやっていく、そういうものではないですし、おのおのの学校のマネジメントの問題もあったりする。
 教員の方々とかも、教育委員会、もっとしっかりしてほしいと、教育委員会だけではちゃんとできない事情もあったりして、本当に教育の問題というのは難しい問題だと思うんです。
 結構、ブラックボックスになってしまっていることもきっとあると思うんです。

 権限がどこまであるのか、学校を育てていくというお話もあったと思うんですけれども、風張教育長が就任して8か月、民間から来た目線であったりとか、青森県ならではのこういう課題があるなとか、率直に所感を述べていただければと思います。お願いいたします。

回答:風張教育長
  • 青森県教育施策の方針では、郷土に誇りを持ち、多様性を尊重し、創造力豊かで、新しい時代を主体的に切り拓く人づくりを目指すとしています。そこに向かい、県教育委員会全体で、日々様々なこと一つ一つに丁寧に取り組んできたと思っています。
  • その中でも、特に喫緊の課題として、教育現場の先生方の多忙化や未来を担う子供たちの置かれている状況から、待ったなしで学校教育改革は進めなければならないと思います。先生方には、先生になってよかったと日々思いながら子供たちと接していただけるように、また、そのことで先生と子供たちの笑顔があふれる学校であってほしいと思います。
  • さらに、私は学校だけではなく、青森県のよさを理解し、誇りに思う大人が周りにたくさんいることが子供たちに郷土を愛する気持ちを育むものと思っていますので、社会教育等も絡めながら、青森らしい教育を確立したいと思っています。
  • 知事の熱い思いで、子供を真ん中に据えた政策が打ち出され、全国で活躍する教育改革有識者会議の皆さんが青森県のために議論をし、様々なことを提案してくださることもありがたいと思っています。こうした追い風を受け、来年度は学校教育改革元年を掲げ、県教育委員会が一丸となり、スピード感を持って取り組みたいと思います。また、教育委員会職員も、そのことにやりがいを持って、笑顔で仕事に臨んでほしいと思っています。

  • 議員の皆様方には、今後とも御指導、御鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


 来年度は教育改革元年ということで、青森から進めていってほしいんです。
 そして、青森がモデルとなって、全国の教育現場が変わっていく、そして国も動いていくというような、そういった青森県の教育をぜひ目指してほしいと思っています。
 求められているのは、プロパーでないところから来た風張教育長としての視点、目線というのが今後、本当に大事になってくると思います。

 そして今、DXとかでいろいろ教員の業務とかを削減していく、補助していくということもそうですし、誰でもベーシックな教育を受けられるように支えていくような、伸ばす子はちゃんと伸ばしていける、当たり前にみんなが安心して教育を受けられるような現場をつくっていただけるように今後もぜひ努力していただければと思います。

 私の質問を終わります。

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