八戸市児童死亡事案等についての質問【令和6年6月総務政策こども委員会②】

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八戸市児童死亡事案について 

 私からは、八戸市で起きた児童虐待の死亡の案件に関して質問していきたいと思います。

 先月、5月29日に児童死亡の案件を検証するための処遇部会が開かれたということなんですけれども、5月29日に開催された処遇部会、出席した委員の方々からどのような意見があったのか伺えればと思うんですが。

【質問①】八戸市の児童死亡事案を検証するため県が5月29日に開催した児童処遇部会で、出席した委員からどのような意見が出されたのか伺いたい。

回答:和田こどもみらい課長
  • 5月29日に開催した児童処遇部会には、委員9名中7名の委員が出席し、県から本事案の概要や経緯、今後の進め方等について説明した後、意見交換を行いました。
  • 会議は非公開で行い、出席した委員からは、児童相談所等の関係機関が取った対応に関して、当時の状況や背景などをさらに詳しく調べてほしいといった意見がありました。

【質問②】児童処遇部会に係る今後の開催スケジュールを伺いたい。

 これから詳しい検証が始まっていくということで、今後、児童処遇部会に関わるスケジュールはどういった形で進んでいくのか、改めて教えていただければと思います。

回答:和田こどもみらい課長
  • 次回の児童処遇部会は、前回の部会で出された委員からの意見を踏まえ、関係機関である八戸児童相談所と八戸市へのヒアリング調査を実施した上で開催することとしています。
  • その後も、本事案の公判手続の状況や検証状況に応じて児童処遇部会を複数回開催し、令和6年度中に検証報告書を取りまとめたいと考えています。

 まだ判然としていない部分、分かってない部分というのもあったりすると思うので、時間はかかるかもしれないんですけれども、速やかに取りまとめて、二度とこういうことが起こらないように対策などを取っていただければと思います。

意見表明等支援員について

 今の案件に関して、もう1つ質問したいことは意見表明等支援員についてです。
 児童相談所の支援を受けている子供から第三者である意見表明等支援員、子どもアドボケイトとも言ったりするらしいんですけれども。
 そういった方々が話を聞いて周囲に伝えるのを手助けする事業が広がっているという記事を見たんです。

 先ほど吉俣委員のほうからもあったんですが、間に入る方、年端もいかなくて子供がきちんと意思を伝えられないということがあると思うんです。
 そういったことを手助けするのが意見表明等支援員なんですけど、読んだ記事によると、児童相談所を設置している79の自治体で、約8割に当たる61自治体で実施されているみたいなんですね。
 子供の意見などを保障する取組の一環として、今年の4月に施行された改正児童福祉法によって、自治体の努力義務ということなんですけれども。

 児相への子供の一時保護であったり、施設の入退所を決める際に、本人の意見を聞くことは義務づけてはいますけれども、先ほどお話ししたように、子供が意見をまとめて伝えるのというのがやっぱり難しいと思うんです。
 そうしたときに、意見表明等支援員、子どもアドボケイトの方が子供の希望が反映されるように児相に働きかけるといったもので、こちらを青森県でもぜひ配置すべきと考えるんですが、青森県としてはどのように考えているのか見解を伺えればと思います。

【質問】意見表明等支援員を本県にも配置すべきと考えるが、県の見解を伺いたい。

回答:和田こどもみらい課長
  • 令和4年の児童福祉法の改正により、児童の権利の擁護が図られた児童福祉施策を推進するための取組の1つとして、令和6年度から意見表明等支援事業の実施が都道府県の努力義務とされました。
  • 意見表明等支援員は、同事業を支える要として、子供の立場に立って、子供の意見、意向を意見聴取等により十分に把握し、子供が望む場合には、行政機関や児童福祉施設等の関係機関に対し、意見形成や意見表明することを支援したり、子供の意見、意向を代弁して伝達したりする役割を担うものとされています。
  • 県では、児童福祉法の改正を踏まえ、今年度中に策定を予定している次期青森県社会的養育推進計画において、意見表明等支援事業を適切かつ積極的に推進するための具体的な取組を定めることとしており、この中で意見表明等支援員の導入についても検討していきたいと考えています。


 ぜひ青森県でも導入していただきたいと思います。

 こういった虐待もそうですし、先ほど吉俣委員のお話とかでもあったんですけれども、子供たちには罪がないわけです。
 罪のない子供たちが被害を被らないように、きちんと生きていけるように、それはもちろん、子供だけじゃなく親もそうなんですけれども、支援していけるような体制を今後もこの青森で進めていっていただければと思います。

 繰り返しになりますけれども、ぜひ意見表明等支援員、子どもアドボケイトの導入については検討していただければと思います。
 以上で私の質問を終わります。

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