水難事故の抑止対策についての質問【令和5年8月文教公安委員会】
水難事故の抑止対策について
私からは水難事故の抑止対策に関してお伺いしたいと思います。
今年、本当に暑い日が続いていて、全国的にも猛暑、青森も30度を超える日がどれだけあるのだろうかという状況です。
青森県も例外ではなく、連続して猛暑日を記録していたり、弘前市、五所川原市では過去最高の39度を超える日があったりして、異常な暑さになっていますね。
今、夏休みの真っ最中でして、家族や友人などと一緒に水辺、海であったり、川であったり、いろいろなところで過ごす人たちが多く見られ、水遊びやレジャー、バーベキュー、釣りなどをして楽しんでいる人たちがいますね。
海開きの真っ最中で、海開きが終わったところもありますけれども、例えば市内の合浦公園は8月23日、まだ続いています。
しかし、ニュースとか報道を見ていると、水遊び、水辺でのレジャー、魚釣りなど、そういったものに起因する水難事故がいろんなところで起こっていると。
後を絶たずに発生している。
それは子供だけではなくて、幅広い年齢の人々が水難事故の犠牲になっている、大変憂慮すべき事態となっています。
青森県でも、先月の7月25日、米軍三沢基地内の小川原湖畔で親子2名が水難事故により亡くなってしまったという痛ましい事故が発生している状況です。
水難事故を防止していくためにも、関係する部局が連携して対応していかなければならないと思います。
その中で、警察としてちゃんと措置してもらって、少しでも水難事故を減らしていく、そういったことに努めてもらいたいと思っています。
【質問①】過去3年間に本県において発生した水難事故の発生件数と主な特徴について伺いたい。
そこで質問なんですけれども、青森県で過去3年間において発生した水難事故の発生件数と、主な特徴をお伺いできればと思います。
回答:斉藤生活安全部長
- 県警察において認知した過去3年間における水難事故の発生件数につきましては、令和2年が22件、令和3年が27件、令和4年が19件となっております。
- 主な特徴につきましては、年齢層別で見ると、18歳以上から65歳未満までが全体の約53%と最も多く、次いで65歳以上が約34%、18歳未満が約12%を占めていること。場所別で見ると、海が全体の約81%と最も多く、次いで河川が約12%を占めていること。行為別で見ると、魚釣りや魚介類等の採取が全体の約56%と最も多く、次いで遊泳中が約10%を占めていることなどが挙げられます。
魚釣りが意外と多いんですね。
メディアを見ていると、水遊びしているときの事故のほうが多いのかなというイメージだったんですけれども。
よくよく考えてみると、釣りをしているときって、海に入ることを思って釣りをしているわけではなくて、何かあったときにぽちゃんと落ちてしまったときに、それが事故につながってしまう、油断している、海に入るというのを想定してないので、そういった事故になってしまうのかなと思いました。
【再質問】本年の発生件数と様態について伺いたい。
ちなみに、令和5年度に入ってからの発生の件数とか様態についてもお伺いできればと思います。
回答:斉藤生活安全部長
- 本年8月18日現在、13件の発生となっており、前年同期と比較して2件の増加となっています。水難事故の態様につきましては、
- 1つは海や湖における魚釣りや魚介類等の採取での事故が3件、死者が1人、行方不明者が1人
- 海や湖における遊泳中の事故が3件、死者が3人
- 海やダムにおける作業中の事故が4件、死者が2人
- 海や池における通行中の事故が2件
- 海におけるサーフィン中の事故が1件、となっております。
【質問②】水難事故の発生を防止するための県警察の取組について伺いたい。
今年に入っても行方不明者であったり、亡くなってしまった方がおられたり、本当に痛ましいんですけれども、それをやっぱり少しでも防いでいかないといけない。
これは警察だけではないんですけれども、警察としてもいろいろ広報していく、危険だよということを周知していくことが必要だと思うんです。
そこで、水難事故の発生を防止していくために、現時点で警察でどのように取り組んでいるのか、そちらもお伺いできればと思います。
回答:斉藤生活安全部長
- 県警察では水難事故の発生を防止するため、県警ホームページ、インスタグラム、X──旧ツイッターでございます、それと交番、駐在所が作成する広報紙等を活用し、転落等の可能性がある危険箇所での釣りは行わないこと、遊泳禁止場所では遊泳しないこと、水辺に行くときはライフジャケットを着用すること、海や川に行く際には事前に気象情報を把握すること、子供だけで水遊び等をさせることなく、保護者は子供から絶対に目を離さないことなどについて広報するとともに、パトロールを通じた釣り人への注意喚起、海水浴場での警戒活動、そして、警備艇みちのくによる沿岸警戒を実施しております。
今現在もいろいろな方法で周知はされているということでございます。
海に行く人がきちんと注意して行くというのが本当に必要なのですけれども、やっぱり警察としてもっともっと周知をしていく。
特に今だと、SNSとかも有効ですけれども、例えば最近、ツイッター、Xになったのですけれども、前だったら、例えば警察のアカウントを登録していなくても見られていたと思うのですけれども、最近、仕様が変わったのか、登録してないとなかなか届かないみたいな状況になってしまっているので。
いろいろな人に届けたくてもなかなか届かない状況というのも、メディア、SNSも変化していっているので、そういった部分ではいろいろなアクセスの仕方があったほうがいいと思うのです。
例えば、それこそ県警のホームページでも水難事故のこと、釣りというのが意外と多いということや、事故の割合みたいなものも周知していいと思うのです。
ただ、県警のホームページのほうを見ても、書いてなくて。
今年はこれくらい、以前はこれくらいありました、その割合とか、釣りがどれくらい、水遊びではどれくらいみたいなものがなくて。
警察庁のホームページでは書いてあったのですけれども、県警のホームページでもそういったものをきちんと載せて、こうなっているんだみたいなものを周知していくような、いろいろなところでアクセスをして、こういう実態になっているんだみたいなのを把握できるようにしていってもいいかなと思います。
そういったホームページとかでも、今、水難事故、こういうふうになっていますみたいな、そういったものを周知していけるように、いろいろなところで周知していくような努力を今後とも続けていってもらえたらと思います。
こちらは要望として終わります。
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