公立学校における教員の確保に向けた取組についての質問【令和5年7月文教公安委員会】
公立学校における教員の確保に向けた取組について
今、夏堀委員からもありましたけれども、私も公立学校における教員の確保に向けた取組に関することを質問したいと思います。
教員確保というのは本当に喫緊の課題だと思うんです。
今回の7月の一般質問でも、多くの議員の方が教育、教員に対する労働環境、職場環境を改善すべきということもそうですし、確保に向けてどういった取組をしているのかとかも質問されていまして、今、知事もおっしゃっています。
教育が最重要課題の一つだということで、未来をつくっていくのは子供たちである。
その子供たちを引っ張っていく、導いていくのが教員なんですけれども、教員が全然いない、少ない、志望してくれる人もいない、なかなか入ってこないとなると、本当にそもそもの問題になってしまうんです。
青森県、例えば小学校、今、1.2倍の状況です。
僕も昔、高校公民の免許があるので教員採用試験を受けたことがありましたけれども、そのときでも小学校まだ2倍はあったと思うんです。
今、1.2倍となると、ややもすると1倍を切ってしまうような状況だと思うんです。
そうした中で、もちろん教員の労働の環境、職場の環境も整えていくこともそうです。
そして、かつ、本当に夏堀委員もおっしゃいました、採用に関するそういった点も、もっともっと取り組んでいく、改善していくことが必要だと思っています。
例えば、今までは教員採用試験は4年にならないとできなかったけれども、東京都で今年度、大学3年生からの受験を可能にした。
東京都では、一部、教育・教養科目、論文であったり面接とかは大学4年次になったらということですけれども、その前の教職教養であったりとか専門教養、そういった問題は先に大学3年生のときに受けて、それに合格すれば、4年次は論文と面接だけで大丈夫だよといったような取組を東京都で今年度から実施するというニュースを聞きました。
東京都でそういう取組をするとなったら、ほかの道府県、自治体でも、それいいね、やってみようと導入を進めるという自治体があるようです。
富山、石川、福井とかもあるようですし、例えば前倒しにして確保していく、受けやすくする。
大学4年となると、それこそ就職もそうです。実習も入ってきます。
やはり負担が増えていく中で、東京都でも前倒しにするというような仕組みを取り入れていると思います。
これは一例ではあるんですけれども、いろいろな形で採用の仕方を本当に具体的に考えていく必要があると思うんです。
その中で、文部科学省でも、こういった取組をしなさい、前倒しにしたほうがいいよというのも出していると思うんですけれども。
文部科学省が今示している公立学校の教員採用選考試験の早期化や、複数回実施の方向性についての内容と、そして、それを受けて、青森県はどういうふうに取り組んでいくのか、そうした考え方について伺えればと思います。
【質問】文部科学省が示した公立学校教員採用選考試験の早期化・複数回実施等の方向性についての内容と本県の考え方について伺いたい。
回答:吉川教職員課長
- 公立学校教員採用選考に関し全国的な採用倍率の低下が続く中、令和5年5月31日に文部科学省から、教員採用選考試験の早期化、複数回実施等について方向性が提示されました。
- 主な内容としては、教員志望者の増加に向けて、第一次試験の日程を6月中旬へ前倒しし、最終合格発表についても前倒しを検討することや、試験の年度内の複数回実施を検討することなどとなっています。
- また、解消すべき課題として、
- 地域ブロックで第一次試験の日程を統一している場合の対応、
- 教育実習の実施時期との調整、臨時講師等をしながら受験する者への配慮、などが挙げられています。
- 本県においても、どのような取組が考えられるか検討を始めているところですが、課題の解消に向けては、各県及び関係大学等との連携・協力が必要であるため、他県の状況も参考にしながら、教員の確保に向けた取組を検討していきます。
学校は青森だけにあるのではなくて、そして東北だけにあるのでもなくて、都会のほうにもあるんです。
私の中学時代、高校時代の友人も、本当は青森でやりたかったけれども、青森県ではない違うところ、埼玉県とか関東圏が中心ですけれども、向こうのほうで教員をやっている方がいます。
やっぱり取られてしまうんですよね。
もともと向こうは採用人数も多いでしょうから。
せっかくなら、青森県で生まれ育って教育を受けてきた。
大学とかで県外に行ったとしても、青森の未来、子供たちのために尽くしたい、子供の未来をつくっていきたいという人をぜひ、青森で教育に携わってもらうためにも、採用試験の仕組み、取組というのを、今、全国各地でやっていることを参考にすること。
そして、青森県独自でも、青森県はこんな取組をやっているんだとモデルとなるような、教育の青森モデルと言われるような、それこそ新時代と言われるような、そういった取組モデルとかもぜひつくっていけるくらいの勢いで本当に改革をしてほしいと思います。
繰り返しになりますが、子供たちが本当に宝であり、未来をつないでいくと思うんです。
未来をつないでいく子供たちを引っ張っていく、導いていくために教員の方々がいらっしゃるので、教員の方々が不足していかないためにも、知事がおっしゃっていましたね、余白をつくっていくと。
教育の職場環境もそう、受験しやすい状況、みんなが志望しやすいような状況、優秀な人材もどんどん受験して増えていくような形、そして青森の未来を引っ張っていけるような形、それを青森の教育の場から進めていっていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
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