公立夜間中学についての質問【令和5年11月文教公安委員会】

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公立夜間中学について

 夜間中学に関するアンケートです。
 夜間中学のこと、いろいろ議会でも、そして、この委員会でも春に質問させていただきました。
 たしか7月くらいからアンケートを取っていたと思うんです。
 私も県のホームページを見たらアンケートの項目があったので、おっと思って、回答したんです。

【質問①】県教育委員会で実施した夜間中学に関するアンケート調査の内容について伺いたい。

 今、全国的にも夜間中学を設立していこうという動きがあると思うんですけれども、県の教育委員会で実施した夜間中学のアンケート調査の内容、こちら、改めてどういった内容だったのかお伺いいたします。

回答:吉川教職員課長
  • 県教育委員会では、本県における夜間中学に対するニーズを把握するため、県民を対象に、今年度、7月11日から9月30日までアンケート調査を行いました。
  • 質問は、「夜間中学で学んでみたいと思うか」、「夜間中学で学びたい理由」などの7項目としたほか、潜在的入学希望者だけではなく、その家族や友人、入学希望者をサポートしている福祉関係者や外国人支援者が回答できるような内容としました。
  • また、調査に当たっては、国際交流団体や社会福祉協議会等の関係団体をはじめ、公民館や図書館などの公共施設、道の駅、コンビニエンスストアなどへアンケートつきのチラシを配布しました。


【質問②】アンケート調査の結果について伺いたい。

 7月11日から9月30日まで、2か月半くらいで終わっているんですけれど、アンケート調査の結果、回答数がどれぐらいだったのか、教えていただければと思います。

回答:吉川教職員課長
  • アンケートは757件の回答があり、回答方法別の内訳では、はがきが446件、ファクスが22件、インターネットが289件となりました。
  • 調査結果では、複数回答となりますが、
    • 「夜間中学で学んでみたい」と答えた方は226人、
    • 「夜間中学を知らせたい人が身近にいる、知らせたいと思いつく人がいる」と答えた方は155人となりました。
  • また、「学びたい、または、知らせたい理由」については、
    • 「高等学校へ進学する学力をつけたいから」が205人で最も多く、
    • 次いで、「もう一度学び直したいから」が96人などとなりました。


 たしかこのアンケート調査の中身で、夜間中学というのをそもそも知っているかという項目もあったような記憶があるんですけれども、こちらの数って、今、お答えできますでしょうか。


回答:吉川教職員課長
  • 質問項目で、夜間中学のことを知っていましたかということで、
    • 知っていたと答えた方が471人、
    • 知らなかったが286人、の合計757人でございます。

 現時点で757の回答数と。
 9月30日で一旦締め切っているとは思うんですけれども、またいろいろ回答とかも来ていると思いますから、それを含めての回答件数だと思うんですけれども、夜間中学を知らなかったという意見も相当数ある。
 ですので、もっと周知していくというのを図ってほしいなと思います。
 やりっ放しにするというのはやっぱりよくないので。

 ただアンケートを取りましたという事実をつくるんじゃなくて、もっともっと夜間中学の存在というのを本当にみんなに知ってもらうためにも、今後、そういった広報にも教育委員会においてより努めていただければなと思っております。

【質問③】県教育委員会では今後どのように対応するのか伺いたい。

 今回のアンケート調査の結果を受けて、県の教育委員会では今後どういうふうに対応していこうと思っているのかお聞きできればと思います。

回答:吉川教職員課長
  • 県教育委員会では、今回の結果を市町村教育委員会へ説明する場を設け、市町村教育委員会と連携しながら、本県における夜間中学の在り方について検討していきたいと考えております。


 市町村教育委員会へこれから説明の場を設けていくということで、ぜひ早く説明の場を設けて、夜間中学設立に向けて動いていただければと思います。

 夜間中学ですので、原則的には市町村の設置になるとは思うんですけれども、自治体によっては、俺のところでやるからみたいな感じでお見合い状態にならないために、都道府県のほうで設置を決めた都道府県もある、そういった話もあります。
 そういったことも踏まえて、ぜひ積極的に市町村のほうと協議しながら、夜間中学の設立、設置に向けて──ただ、今、教員の働き方改革の問題もあります。

 それこそ、教員不足というのもありますから、いろいろ難しい問題ではあると思うんですけれども、多様な学びの場を設けていくためにも、青森県教育委員会のほうでは設置に向けて、ぜひ積極的に動いていただければと思います。

県立図書館の利用状況について

 次に、県立図書館の利用促進に関する質問をいたします。

 先月、約半数の小学生、中学生、高校生で読書時間がゼロであった、そういった報道を見かけました。
 今、若い人、全然、本を読まないよねというのはずっと言われてきているんですけれども、読書と図書館というのは大きく関係していると思うんです。
 ただ、図書館も、新型コロナがあり、今、ようやく少し落ち着いてきているような状況で利用者も増えてはいるんですけれども、いろいろ影響があったのかなと思います。

【質問①】新型コロナウイルス感染症の影響による県立図書館の利用者数の状況について伺いたい。

 図書館というのは、趣味であったり、教養であったり、娯楽的な施設という側面もあるんですけれども、それ以上に、地域に住む人々の知の拠点であるというふうに私は思っております。
 その中で、近年、新型コロナウイルス感染症の影響があったと思うんですが、県立図書館の利用者の数、どういった状況なのかお伺いできればと思います。


回答:小舘生涯学習課長
  • 県立図書館の利用者数につきましては、
    • 新型コロナウイルス感染症の感染拡大前の令和元年度は28万5,497人でしたが、
    • 令和2年度は22万2,263人、
    • 令和3年度は16万4,807人、
    • 令和4年度は17万3,439人となり、現在は回復傾向にあります。
 
    • なお、今年度の4月から9月までの利用者数は12万1,263人となっており、前年度の同時期と比べて4割程度増加しております。

 やっぱりコロナの影響で、かなり数は下がったようですけれども、今は4割ほど増えている、利用者も徐々に増えてきているということで、安心いたしました。

【質問②】子どもに読書への関心を持ってもらうため、県立図書館ではどのような取組を行っているか伺いたい。

 先ほど私も述べましたけれども、子供たち、学生の読書時間が全然少ないというふうな報道がなされている中で、子供たちに読書にもっと関心を持ってもらうようにするために、県立図書館でどういった取組を行っているのかお伺いできればと思います。

回答:小舘生涯学習課長
  • 県立図書館では、子供たちが様々なことに関心を抱き、関連した本に触れることによって、読書への興味を持つことができるよう、
    • 絵本の読み聞かせを行う「おはなし会」のほか、
    • 科学の実験やスポーツ体験、
    • いろいろな仕事についての交流体験などのイベントを定期的に開催しております。
    • また、児童閲覧室では、子供たちと本をつなげることを目的として、「ゆめのせかいへようこそ」や「おにんぎょう」など子供たちの興味を引くテーマを題材とした本の展示、貸出しを行っております。


 単純に本に関することだけではなくて、読み聞かせ、そしてスポーツ体験であったり交流会なども行っているということで、本当にいろいろな取組をなされているんだなということが分かりました。

 ちなみになんですけれども、読書にもっと興味を持ってもらう、そして今、実際に本を読んでいらっしゃる方をもっともっと読書に引き込んでいくために。
 例えば、実際に小説とかを書いているような作家の方を呼んで例えば講演してもらうとか、そういったものもあればいいなと思うんですけれども。
 そういった講演やイベントなどは行っていたりするんでしょうか。

回答:小舘生涯学習課長
  • 県立図書館では、作家の方を招いたイベントは開催しておりませんが、子供の読書活動推進事業を実施している当課において、毎年度、子どもの読書活動推進大会を開催し、有名作家を招いて講演を行っております。
  • 今年度は、12月3日、日曜日に、「カラフル」や「ダイブ」の小説で知られる直木賞作家の森絵都さんを講師にお招きして、青森市の県総合社会教育センターを会場に同大会を開催することとしております。


 作家の方を招いてのイベントも県として行っているということで、私の勉強不足で知りませんでした。
 実際、いろいろなことをやっているのに、ああ、そういうイベントをやっているんだと、まだまだ知らない市民、県民の方がいると思うので、こういったことも、ぜひ広報に努めていただければと思います。

【質問③】県立図書館の利用促進のため、今後どのような利用者サービスを行っていくのか伺いたい。

 そして、県立図書館の県民の利用を促進していくために、今後どういった利用者のサービスを行っていくのか伺えればと思います。

回答:小舘生涯学習課長
  • 県立図書館では、現在、デジタル技術を活用した電子図書館サービス及びMYライブラリの取組を推進しております。
  • 具体的には、
    • 1つ目の電子図書館サービスについては、利用者がいつでもどこでも自分のタブレットやスマートフォン、パソコンで電子書籍を閲覧することができるもので、令和5年10月末現在で1,838点の電子書籍を所蔵しております。
    • 2つ目MYライブラリについては、利用者があらかじめ登録した検索条件に合った新着図書を電子メールで知らせる機能や、利用者のお気に入りの本などを記録に残して保管しておくことができるインターネット上の本棚機能等を提供するものです。
  • また、今年度は、一般閲覧室の企画展示において、県内の高等学校や市町村立図書館等にも協力を依頼して、県立図書館の利用者にお薦めしたい本を募集し、応募があった本や、その感想等を展示する「わたしの推し本。」を実施して、読書の楽しさを伝える取組を行っております。
  • 今後も県立図書館で提供するサービスについて、利用者への一層の周知を図るとともに、社会の変化や県民のニーズを踏まえ、地域を支える情報拠点として、県立図書館の機能のさらなる充実に努めてまいります。


 電子図書館サービスなども行っているんですね。
 青森県域は広いですけれども、県立図書館でありますので。
 今、数もまだまだ限られているとは思うんですけれども、その数なども増やして、もっといろんな方が利用できるようにしていただければと思います。

【質問④】県立図書館の司書の人数について伺いたい。

 そして、県立図書館には司書の方々がいると思うんですけれども、勤務している方、今、どれくらいいますでしょうか。

回答:小舘生涯学習課長
  • 令和5年4月1日現在の県立図書館の正規職員は26名で、そのうち司書資格を有している職員は10名となっております。
  • また、非常勤の会計年度任用職員は15名で、そのうち司書資格を有している職員は3名となっております。



 司書の方というのも専門職でございますので、司書の方がレファレンスをしたり、企画の展示であったり、いろいろなことをまとめて企画をしていく。
 利用者の方もただ漫然と借りるだけではなくて、例えば図書館に行ったときにはこんな企画をやっているんだということも分かったりするでしょうし。
 子供だけではなく、大人の方も、例えばビジネスに利用していくために、そういった専門知識を得ていくためにも、司書の方々のそういった知識でいろいろな企画をしていく、そういったことが必要になってくると思います。

 図書館は地域の知の拠点となりますので、専門の知識を持った方々をなるべくきちんとした雇用体系で、正規職員の数、司書の数をきちんと維持していただければと思います。
 今後も県立図書館が県民の皆さんに広く利用できるように努めていただければと思います。

 以上で質問を終わります。

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