職員等からの内部通報制度についての質問

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職員等からの内部通報制度について

 小笠原です。
 先ほど吉俣委員からも質問ありましたけれども、私からも職員等からの内部通報制度に関することを質問したいと思います。
 兵庫県のパワハラ疑惑の内部告発事件は、本当にゆゆしい事件なんですけれども、本当に青森県庁でも気をつけていかないといけないなということであります。

 詳しく聞いていきたいと思うんですけれども、まず最初に知事部局で受け付けた過去5年間の職員などからの内部通報の件数及び通報の概要について伺いたいと思います。

【質問①】知事部局で受け付けた過去5年間の職員等からの内部通報の件数及び通報の概要について伺いたい。

回答:菊池人事課長

  • 知事部局における過去5年間の内部通報の件数については、令和元年度が3件、令和2年度から令和4年度までがゼロ件、令和5年度が1件となっております。
  • 通報された事案の概要については、いずれも犯罪行為に関するものはなく、職務専念義務違反やハラスメントなど、職員の服務規律違反に関するものとなっております。


 件数自体はさほど多いというわけではないのかもしれませんが、実際、通報したいとか、何か問題があっても、なかなか気持ち的に通報できないということもあるでしょうから、そういうところからも体制を整えていってほしいと思います。

 今、答弁にもありましたように、ハラスメントのこともあったりするということで、知事部局の職員に対して、内部通報の制度がきちんとあるということや、また、ハラスメント、セクハラやパワハラなど、そういった相談体制について、職員の方々にどのように周知しているのか、こちらも確認したいと思います。

【質問②】知事部局の職員等に係る内部通報制度及びセクハラ・パワハラの相談体制について、職員にどのように周知しているのか伺いたい。

回答:菊池人事課長

  • まず、内部通報制度については、通報窓口や通報があった場合の調査の実施等について規定した事務処理要領を定めており、県職員の服務関係の各種規程等をまとめて参照できるようにしている庁内向けのウェブサイトに掲載し、周知しているところです。
  • それから、セクハラ、パワハラの相談については、内部通報としても受け付けているほか、各所属などに職員の中から指定した相談員を置いておりまして、これらの相談員や人事課において相談や苦情を受け付けるということについて、毎年度、その年の相談員名簿と併せて周知しております。


 相談員なども設置されているということですが、実際にこれがきちんと運用されていかないといけないということで、特に新しく入庁された職員の方々にもきちんとこういう制度があるというのを周知していただくことを今後も徹底していただきたいです。
 また、ある程度の年数がたった職員の方々でも、まだ把握できてない、きちんと分からないという職員の方々もいらっしゃると思うので、今回、兵庫県で事件があったということで、改めて周知などもしていただければと思います。

 続いて、知事部局における職員などからの内部通報の受付窓口及び調査の実施方法についてお伺いしたいと思います。

【質問③】知事部局における職員等からの内部通報の受付窓口及び調査の実施方法について伺いたい。 


回答:菊池人事課長

  • 知事部局における内部通報の受付窓口は、人事課に設置しております。
  • また、内部通報があった場合には、調査の必要性を検討し、調査を行う必要があると判断した場合は、当該内部通報に関係する部局と連携して、関係職員からの聞き取りや関係資料の確認など所要の調査を行い、その結果、法令違反等の事実が明らかになった場合には、速やかに是正措置や再発防止策を取ることとなります。


 実際に窓口業務に携わっている職員の方は公益通報に関わるということで、ある程度、専門的な知識やきちんとした対応が必要だと思うんですね。

 そういった意味で、例えば研修のようなものが必要であると思うんですけれども、そういった部分に関してはどのように対応なさっているのでしょうか。

回答:菊池人事課長

  • 研修という形では行ってはおりませんが、窓口が人事課でございまして、担当者が複数人おりますので、職員間で関係規程や過去の事例などについての知識の共有を日々の業務の中で行っているところでございます。


 日々、お互いにきちんと確認し合って研さんしているということで、先ほども申し上げて恐縮なんですけれども、実際に兵庫県という自治体でこういった事態になってしまっているということなので、どう対応していけばいいのかというのを改めて確認していただければと思います。

 それこそ今、兵庫県庁で話になっていることであるんですけれども、外部にもきちんと公益通報、内部通報の窓口を設置しようということで、地元の弁護士会の人たちとかと第三者機関を設置しようという話になっていたと思うんです。
 青森県庁としても知事部局としてどうなのかなということなんですけれども、青森県庁の外部にも職員などからの内部通報の受付窓口を設置すべきだと考えますけれども、見解を伺いたいと思います。

【質問④】県の外部にも、職員等からの内部通報の受付窓口を設置すべきと考えるが、見解を伺いたい。


回答:菊池人事課長

  • 県の外部の受付窓口としては、例えばあらかじめ庁外の弁護士事務所などを指定することが考えられるところですが、他県における外部の受付窓口の設置状況や、その効果等も確認しながら、今後、設置の必要性について検討してまいりたいと考えております。


 取りあえず検討中ということでありますが、今回の内部告発の事件では県民局長の方が死をもって抗議するということで自殺なさっているわけです。
 もしきちんと第三者機関があって、そういった窓口があれば、もしかしたら防げたかもしれない。
 実際どうかというのはいろいろ調べている最中ではあるんですけれども、知事のほうで真実相当性はないとか、嘘八百であるとか、そういった話があったわけです。
 でも、一部は事実であったということもありましたし、結局、内部のほうで告発者を処分してしまったり、犯人探しみたいなことをしちゃったわけですよね。

 これは特殊な事例なのかもしれないですけれども、改めてそういった体制というのは、内部でもそうですし、第三者機関も含めて、きちんと検討していただければと思います。

 私の質問を終わります。

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