令和6年10月27日執行衆議院議員総選挙についての質問

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令和6年10月27日執行衆議院議員総選挙について

 小笠原です。
 菊池委員と吉俣委員に続いて、私も先般の衆議院議員総選挙に関する質問をいたします。

 本当にこの選挙、急に解散となって、衆議院議員総選挙だと、どうしても解散の時期というのが読めないこともあって、本当に大変だったと思うんです。
 本来、判断材料をちゃんと示してとしゃべっていたのに解散というので、何だという思いもあるんですけれども、本当に選管の皆様にはお疲れさまだったと思っております。

 それで、私たち議員の中、少なくとも私はなんですけれども、選挙中も結構、盛り上がっていたような感じがしたんです。
 だから、投票率も55%とか、60%には行かなくても結構上がるのかなと思いきや、結果的に青森県でも低かったし、全体でも低かった
 我々、議員を含め、関わっている人たちと、いわゆる一般の有権者の方々との乖離というのもあるのかなと思うんですけれども。

【質問①】選挙啓発の取組について

 そうなったときに、立候補者もそう、それに関わる選対であれ、周りの人も含め、そして選管としても、もっと選挙を盛り上げていく、そして啓発をしていくというのがやっぱり必要だと思っています。
 そこで、今回の衆議院議員総選挙において、県選挙管理委員会の選挙啓発の取組はどのように行っていたのかお聞きしたいと思います。


(ア)今回の衆議院議員総選挙における県選挙管理委員会の選挙啓発の取組について伺いたい。 回答:平尾選挙管理委員会事務局長


  • 先ほどの菊池委員からの御質問の際にお答えさせていただいたところと重なるところもございますが、今回の衆議院議員総選挙は準備期間が非常に短かったということもございまして、従来作成していたような若者を意識した啓発デザインを活用したポスターですとか、そうしたものをなかなか用意することはできなかったんです。
  • その代わりといたしまして、「職員がポスターを自作して、カラーコピーで印刷したものを市町村役場ですとかショッピングセンター、スーパー、その他公共施設などに配布をして貼っていただく」といった取組を行ったところでございます。
  • また、このほか、
    • テレビやラジオのCMの放送回数をこれまでよりも増やすとともに、
    • CM動画を特設ホームページですとかユーチューブ、また、LINEなどのSNSのサイトにも配信をしたところでございます。
    • また、位置情報アプリや検索サイトのディスプレイへの広告の掲載を実施するなど、この状況下においてできる限りの対応をしたものと考えているところでございます。

 選挙ポスターに関しては、「めいすいくん」を使ったものとか。
 テレビでもあったかな、ちょっと諸事情があってということで、職員お手製のポスターということで、そういった報道も見たんですけれども。
 今、テレビであったり、ラジオであったり、そういった媒体も使っていらっしゃる。

 今の時代、いわゆるSNSもより重要になってくると思うんです。
 いわゆる旧ツイッター、Xであったり、インスタグラムであったり、そういったものがありますけれども。

 前回の選挙のときは、例えば知事選のときとかは、選管でもそれなりに例えばであったら更新はされていたと思うんですね。
 やってほしいと思いましたけれども、今回は、この準備期間、ちょっと短いだろうなと思いつつ、選管でどういった取組をして、投稿であったりしているのかなと思って。
 確認したら、少なくとも私が確認できた中では、選挙が始まる前日の1回と選挙が始まって公示された日の当日と、そして27日の前の日、26日だったかな、その3回の投稿だけだったと思うんです。
 忙しいとは思うんですけれども、やっぱり正直ちょっと少ないなと思うんですよね。


 ここで改めて確認したいんですけれども、今回の衆議院議員総選挙における県選挙管理委員会のSNSによる情報発信の回数をお聞きしたいと思います。

(イ)今回の衆議院議員総選挙における県選挙管理委員会のSNSによる情報発信回数について伺いたい。 回答:平尾選挙管理委員会事務局長


  • 衆議院議員総選挙に係るSNSでの情報発信の回数というところでございますが、こちらにつきましては、委員御指摘のとおり、県選挙管理委員会で取り組むことができたものは、SNSとしては、旧ツイッター、Xにおける選挙情報の発信3回にとどまるものでございます。
  • どうしても今回の選挙、確実に事務を執行するため、その準備を迅速かつ正確に実施するというところを最優先に対応していた中で、情報発信の回数が少なくなったものと考えております。
  • 県選挙管理委員会といたしましても、今後ともSNSによる選挙情報の発信がより効果的なものとなりますよう、他の都道府県の対応等も参考にしながら、発信する情報の内容や頻度も含めてしっかりと検討してまいりたいと考えております。


 SNSの投稿、そんなに時間かかるものでもないと思うんです。
 Xであったら140字ですし。
 すごく新たなネタ、それこそ、若い人にポスターを持ってもらうとかじゃなかったとしても、同じ内容だったとしても、例えばリツイートしたりということもそうですし。
 そういったことを続けるだけでも全然違うと思うんですよ。

 今の若い人、ネット上、SNS上に情報がないと、もう分からないんですよ。
 新聞見ない、テレビ見ない、ネット上に情報がない、じゃあ、もう分からない。
 本当に結構いるんですよ。

 選挙期間中でも、あれ、今、選挙やっているんだっけみたいな。
 看板あるし、選挙カーも走っているだろうになと思っても、やっぱりこういう状況なんですね。
 やっぱりそういった中で、SNSとかネットでの発信というのも本当に重要性を持ってくると思うので、こちらは今後、御検討していただければと思います。

【質問②】無効投票について

 次に質問したいのが無効投票に関する質問です。

 今回、全国で無効票が約167万票あったと、そういったニュースを見ました。
 過去で一番多いんじゃないのかなと思います。

 無効票が多い、そして無効票の中には白票も含まれるわけですけれども、この票が多いというのはゆゆしい問題ではあると思います。
 興味を持ってもらえるように、投票してもらえるように、魅力的に訴えていくことも必要ですし。
 やっぱりそういったことを考えていかないといけないと思うんですけれども、全国で約167万票あった無効票ですが、青森県ではどうだったのかということですね。

 今回の衆議院議員総選挙における本県の無効投票数と、これに占める白紙の投票数の状況を伺いたいと思います。

(ア)今回の衆議院議員総選挙における本県の無効投票数とこれに占める白紙投票数の状況について伺いたい。 回答:平尾選挙管理委員会事務局長


  • 総務省の発表によりますと、まず、全国の状況でございますが、今回の衆議院議員総選挙のうち、
    • 小選挙区選出議員選挙における無効投票数は全国で約167万票、無効投票率は2.99%でございました。
    • 比例代表選出議員選挙における無効投票数は全国で約137万票、無効投票率は2.47%となったものでございます。
  • これに対しまして、
    • 本県の小選挙区選出議員選挙における無効投票数は1万1,773票、無効投票率は2.20%となっており、全国平均より低くなったものでございます。
    • 一方で、比例代表選出議員選挙における無効投票数といたしましては1万8,027票となり、無効投票率は3.37%となりました。こちらは全国平均より高くなっているところでございます。
  • 前回、令和3年の衆議院議員総選挙時と比較いたしますと、無効投票数、無効投票率、いずれも増加あるいは高くなっているところでございます。
  • また、無効投票数のうちの白紙投票数についてでございますが、
    • こちらは小選挙区選出議員選挙では7,011票、
    • 比例代表選出議員選挙では1万896票でございまして、こちらもそれぞれ前回よりも増加しております。
    • 無効投票数に占める白紙投票数の割合は、小選挙区選出議員選挙及び比例代表選出議員選挙、いずれにおいても約60%ということでございます。


 やっぱり本県においても、こういった無効票であったり、白票が増加してしまっているというのは残念な結果であります。
 投票率が下がって、かつ、無効票も増えているというと、これはどうしたものかなと。

 確かに無効票も、ある意味、意思ではあると思うんです。
 適した候補者がいないとか、そういった意味で入れる人ももちろんいるでしょうし。

 ただ、やっぱりせっかく候補者が出ている中で、きちんと選んでいく、そして選んだ上でその人が選ばれたら、その人であったり政党に対して、きちんと批判的なチェックをしていく。
 ずっとそれをやっていくというのが必要だと思います。

 ただ、そうした中で、無効票であったり、白紙の投票をちょっとでも減らしていきたい、そういった取組も必要になってくると思います。
 各種選挙において無効投票を減らすために、県選挙管理委員会ではどういった取組をされているのか、こちらもお伺いしたいと思います。


(イ)各種選挙において無効投票を減らすための県選挙管理委員会の取組について伺いたい。 回答:平尾選挙管理委員会事務局長


  • 県選挙管理委員会では、各種選挙における投票方法につきまして、選挙公報やホームページ等において、
    • 衆議院議員総選挙の場合、小選挙区選出議員選挙では候補者名を、
    • 比例代表選出議員選挙では政党の名称を、正しく記載するよう周知をしているところでございます。
  • また、各市町村の選挙管理委員会におきましても、投票所で選挙人の方に投票用紙を交付する際などに、その旨を適切に周知しているものと承知しております。
  • 委員から御指摘のございますとおり、白紙投票も選挙人の意思表示の一つであるという意見もあるところではございますが、県選挙管理委員会といたしましては、各種選挙におきまして、投票用紙に候補者名等を正しく記載していただけるよう、他の都道府県の事例等も参考に、引き続き適切な周知方法等についてしっかりと検討してまいりたいと考えております。


 ちなみになんですけれども、投票所にこういった投票の記載の仕方だと無効になってしまうというような。
 私であればですけれども、「小笠原大佑頑張れ」みたいなことを書いたりすると、それは無効になってしまうわけですよね。
 そういった無駄なことは書かないようにしたりみたいな、そういったものを例えば投票所に掲示するようなことというのは禁止されていたりするものなんですか。
 そういったものを取り組んでいけるものであるのか、今、分かる範囲で、お答えいただければと思います。

回答:平尾選挙管理委員会事務局長


  • 投票所におけるそうした掲示については、方法等、何か禁止されているものは特段ないものと認識しておりまして、投票所によっては、そうしたものを書いて事前に貼ってあったりするところもあるものと認識しております。


 特に禁止とかではないということで、おのおのの具体的な運用は市町村の選管になってしまうとは思うんですけれども。
 無効票、白票を減らすためにも、こういった書き方をしてしまうと無効になってしまうよというのも改めて周知するような、投票所に掲載するようなこともあっていいと思います。

 そして話は戻りますけれども、SNSでの投稿に関しても、今回は期間がなくて、あまり若い人にポスターを持ってもらって、あと何日みたいのもできない。
 誰かタレントの方、芸能人の方を使って広報することも難しいということでしたけれども。
 こういった記載の仕方だと無効になってしまいますよと、そういった情報を発信するのも全然違うと思うんですね。

 本当にちょっとしたネタでもいいので、「今、選挙が行われているんだよ」ということをきちんと周知すること。
 そして、無効票、白票を減らしていくために、選管としてもそうですし、私たち議員のほうでも少しでも減らすようにいろいろな発信をしていって。

 この投票率というのは、やっぱり社会の基礎体温だと思っています。
 それが低下している状況だと、どうしてもその中でいろんな物事がどんどん決まっていってしまって、そしてどんどん政治的な無関心も生まれてしまうのかなという思いもあります。

 議員も、そして行政としても、本当に社会一丸となって。
 ただ上がればいいというわけでもないんですけれども、少しでも投票率が上がるように頑張っていこうと思います。
 今後とも投票率を上げていくために、そして投票所なども設置して、少しでも投票しやすい状況をつくっていくのに尽力していただければと思います。

 では、私の質問を終わります。

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