学校の防災対策についての質問【令和6年1月文教公安委員会】
学校の防災対策について
おはようございます。
私から学校の防災対策についてお聞きしたいと思います。
1月1日、年が明けてこれから正月だというときに、石川県の能登半島で最大震度7の地震が発生しました。
今も行方不明者も多数であり、死亡者もどんどん増えていって。
正月で緩んでいた中で起こってしまったことではあるんですけれども、自然には年明けだとかお正月だとか、そういったものは関係ないわけです。
そして、災害というのは本当にいつ来るか分からないもので、日頃から十分な備えが必要だと思います。
【質問①】県立学校における防災対策の取組状況について伺いたい。
学校でも避難訓練などやっているとは思います。
僕も学生の時代にはそういった避難訓練をやった記憶があります。
改めてお伺いしますけれども、県立学校における防災対策の取組の状況などお伺いします。
回答:伊藤スポーツ健康課長
- 県立学校では、学校保健安全法に基づく危険等発生時対処要領、いわゆる危機管理マニュアルの作成に当たって、消防法や水防法等の法令や学校が所在する地域のハザードマップ等を基に、地域で想定される災害を踏まえながら、災害発生時における児童生徒等の安全確保の手順等を取りまとめるとともに、当該マニュアルに基づく避難訓練を年3回以上実施しています。
- 避難訓練では、
- 教職員に対して、避難誘導の手順や連絡体制の確認等を通じて、災害発生時に適切に対応できる力を身につけさせるとともに、
- 児童生徒等に対して、自分自身を守るための適切な避難の仕方や災害に関する知識を身につけさせるよう取り組んでいます。
- また、県教育委員会では、防災対策に係る管理職の資質向上を図ることを目的に、令和3年度から実施している管理職を対象とした学校防災リーダー養成研修会において、災害発生時に求められるリーダーの役割や学校防災の在り方について講義を行っております。
生徒の方たち、年3回以上は避難訓練などの取組をしていると。
教員の方々にもきちんとそういった研修をしているということが分かりました。
【質問②】学校での防災教育の充実に向けた県教育委員会の取組について伺いたい。
青森県は三方を海に囲まれていて、地形もおのおの違っていて、海に近い地域があり、例えば山が近い地域では雪崩とかが起きるかもしれないですし、そういった地域の特性なども十分あると思うんですね。
そういった部分も踏まえながら、もっと具体的に防災に対する取組、また、教育の充実などもしていく必要があると思いますけれども、学校での防災教育の充実に向けた県教育委員会の具体的な取組など、もしあるのであればお伺いできればと思います。
回答:伊藤スポーツ健康課長
- 近年、全国各地で気象災害や地震災害などが発生していることを踏まえ、県教育委員会では、地域との連携の下、学校防災体制を強化するとともに、子供たちが災害発生時に適切に対応できる資質、能力を身につけられるようにすることを目的として、令和3年度から「命を守る!防災教育推進事業」を実施しております。
- 本事業の実施に当たっては、県内の各地域で想定される自然災害を踏まえて、小中学校6校を研究指定校として指定しました。具体的には、
- 津波災害を研究対象とする学校として、深浦町立修道小学校及び三沢市立第三中学校、
- 河川洪水災害を研究対象とする学校として、弘前市立石川小学校及び八戸市立三条中学校、
- 地震災害を研究対象とする学校として、外ヶ浜町立三厩中学校、
- 土砂災害を研究対象とする学校として、むつ市立川内小学校を指定しております。
- 研究指定校では、大学教授等の外部専門家による出前授業や体験学習、地域の消防団や自主防災組織等と連携した防災訓練など、地域で想定される自然災害に応じた防災教育に関する実践研究を令和4年度までの2か年にわたって実施しております。
- なお、研究指定校における研究成果については、令和5年度中に防災教育実践事例集として取りまとめ、県内の小中学校に配布するとともに、成果発表会を開催することにより、広く普及を図っていくこととしております。
きちんと津波や河川の氾濫、地震や土砂の災害、そういったいろいろなケースに対応するため、地区をきちんと分けて授業をしているということが分かりました。
これは学校だけの問題ではなくて、地域と常日頃から連携していく、新たにマニュアルなども定期的に更新していくことも必要だと思います。
学校と地域とが連携して、こういった防災への取組、いつ災害が起こっても対応できるような体制というのを県教育委員会、そして地域と共に今後も整えていっていただければと思います。
以上で質問を終わります。
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