夏祭りにおける粗暴ハネト対策と雑踏警備対策についての質問【令和5年7月文教公安委員会】

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夏祭りにおける粗暴ハネト対策と雑踏警備対策について

 私からは、青森ねぶたに関することや、夏祭りにおけるいろいろな対策に関して質問したいと思っています。

 もうすぐ8月になるということで、ねぶたの季節になりました。
 今、青森市内でも、いろんなところでねぶたの囃子も聞こえてきて、私自身もずっと昔からねぶたに、特に、バケトという仮装する参加方法で、ずっとここ20年くらい参加しているんですけれども、今年の5月から新型コロナが2類相当の扱いから5類に移行されたと。
 日本の全国各地で、コロナ禍の前のように祭りが行われていて、青森県でも、1番早いのが7月26日から開催のつがる市のネブタまつりを皮切りにして、八戸の三社大祭があったり、そして、弘前ねぷたがあって、青森ねぶたがあって、五所川原の立佞武多もあって、順次、青森県内いろんなところで夏祭りが開催されていく予定です。
 特に青森市のこの青森ねぶた祭がコロナ禍前、毎年約300万人近く動員があって、2019年のとき、コロナ前ですがハネトも50万人くらい人出があったということでした。

 そして今年、コロナが5類に移行されたということで、ねぶた運行が順次スタート方式、いわゆる吹き流しの方式で今年実施されます。
 吹き流し自体は去年のねぶたのときも吹き流し方式であったんですけれども、昨年の場合は全ての団体が参加したわけではなくて、ハネトの参加も登録制であったので、制限された中での実施でありました。

 それに対して、今年はハネトも自由参加である。
 マスクの着用も個人の判断。食べ歩きなどもできるということで、昨年とはまた違う状況です。
 自由参加であるという、平成12年、西暦だと2000年以来、23年ぶりの本格的な吹き流しのスタートです。

 今年の運行スケジュールを確認すると、8月5日と8月6日、青森市の青森ねぶた、その2日間は23団体全てが参加する。一番多い日です。
 この8月5日、6日の2日間というのはまた土日でもあるということで、かなりの人出になるのではないかなと思われます。

 そこの中で懸念されるのが、いわゆるカラスハネト、粗暴ハネトなんですけれども、2000年のときには、ある調査によると、カラスハネトが1日に4,000人ぐらいいたと。
 その期間中、2000年は1万人以上いたみたいなのもあって本当にたくさんいたんですね。
 1996年ですか、カラスハネト同士のけんかで一升瓶が観光客の人に当たってしまった、刺さってしまったみたいなこともあり、カラスハネト、粗暴ハネトに対する対策というのが、今年どうなるのかという部分で対策していかないといけないのかなと思うんですけれども。

【質問①】粗暴ハネト対策について伺いたい。

 今年の青森ねぶたにおいて、どのように粗暴ハネト対策、カラスハネト対策を講じていくのかというのを伺えればと思います。

回答:斉藤生活安全部長
  • 粗暴ハネトにつきましては、伝統的なハネト衣装とは無縁な衣装を着用し、ねぶたの運行コース周辺でたむろし、あるいは、運行コース内に侵入し、ねぶたの正常な運行を妨げるなど、祭りの秩序を妨害する若者の集団と捉えております。
  • 青森ねぶた祭の主催者である青森ねぶた祭実行委員会では、青森ねぶた保存伝承条例に基づき、正装以外でのねぶた祭への参加を規制していることから、警察では、主催者の自主警備と連携し、正装以外で参加しようとする粗暴ハネトについては、
    • 1つは、運行コース周辺の警戒による粗暴ハネトの早期発見、動向把握
    • 1つは、運行コースへの侵入阻止、により、祭りの秩序維持とねぶたの正常な運行を妨害する行為の未然防止を図るとともに、粗暴ハネトによる違法行為の検挙に努めているところであります。
  • 県警察では、本年も引き続き主催者と緊密に連携し、粗暴ハネト対策に万全を期していくこととしております。

 今まで、2001年以降は一斉スタート方式で対策も取られて、粗暴ハネト対策はしやすかったと思うんですけれども、今、吹き流し方式、本格的な形で今年久々というので、留意して対策を講じていただければと思います。

【質問②】県内夏祭りの雑踏事故防止対策について伺いたい。

 そして、青森ねぶた以外もいろいろ県内各地で祭りが行われるということで、ねぶた以外も本当にたくさんの人が来ると思うんです。
 参加する人、そして観光客の方々ですね。
 青森県内で様々な夏祭り、コロナ禍前の従来の形で行われるのですが、青森県内の各地における夏祭りにおいて、人出がたくさん見込まれるという中で、どのように雑踏事故の防止、そういったものの対策も講じていくのかということも伺えればと思います。

回答:斉藤生活安全部長
  • 本年、県内各地で開催される夏祭りにつきましては、主催者において、コロナ禍以前の方法、規模での開催に向けた準備を進めているものと承知しております。
  • 県警察では、夏祭りに伴う雑踏事故を防止するため、
    • 1つは主催者との緊密な事前協議による主催者の自主警備計画の把握と必要な指導
    • 1つは主催者との綿密な実地調査による危険箇所の抽出と必要な措置を講ずるよう指導、を行った上で、警察として雑踏警備計画を策定し、配置員に対する警備計画の任務内容の周知と事前訓練を徹底し、万全な体制で雑踏事故防止対策に当たることとしております。

 やはり久々にこういった大きな形で青森県のいろいろな祭りが行われていくというので、ちょっと気持ちも浮ついてしまうこともあると思うんです。久々だというので。
 でも、それでもし何か事故が起きてしまうとなると、それはすごく悲しいことですし、今後の祭りの運営にも大きく関わってきてしまうことだと思うので、くれぐれもそういった事故、けがだとか命に関わるような事故がないように、十分に防止の対策をしていただければと思います。

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