懲戒処分の状況と取組についての質問【令和5年10月文教公安委員会】

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懲戒処分の状況と取組について

 先ほどの委員会でも報告ありました、夏堀委員から発言もあったんですけれども、最近、報道などでも公務員による飲酒運転であったりわいせつ事犯など、不適切な案件というのが目立っている状況です。
 こうした事案が出ると、その対象の部署に対する県民の信頼も薄くなってしまいますし、活動していく中でも影響が出てくると思うんです。

 警察職員の方々は、いつ連絡が来るか分からない、寝る間も惜しんで、事件、事故の対応、災害の対応もして、日頃から本当に尽力してくださっていると思います。
 それでも報道で見るような不適切な事案が発生してしまうと、せっかく1人1人が努力していても、全体のイメージが悪くなってしまう、そういったものが水の泡となってしまうと思うんです。
 ああ、やっぱりなみたいな、どうせなみたいな、特に警察という組織に対して、市民、県民の皆さんの目というのはより厳しいと思います。
 また、そういったことがあると、県警全体の信頼とかも失墜してしまうと思うんです。

 1人1人を管理していくというのは難しいと思います。
 そうしたことまですべきではないと思いますけれども、それでも不適切な事案を少しでもなくしていく、ゼロに近づけていく、これはなかなか難しいと思うんですけれども、警察のほうでもそういった御指導を続けていってほしいと思うんですけど、そういった面も含めまして質問させていただきます。

【質問①】最近3年間と本年における懲戒処分の現状と特徴について伺いたい。

 ここ最近3年間と、また本年において、青森県警の懲戒処分の現状、また、特徴についてお伺いいたします。

回答:齋藤警務部長
  • 過去3年間における県警察職員の懲戒処分状況につきましては、
    • 令和2年は免職処分及び減給処分で2件2人、
    • 令和3年はいずれも停職処分で3件3人、
    • 令和4年はいずれも減給処分で3件4人となっており、
    • 本年は9月末までの時点で減給処分1件1人となっております。
  • 次に、これら懲戒処分の特徴ですけれども、処分された警察職員は30歳未満の若手職員が7割を占め、また、処分の理由となった行為の業務上、私行上の別としましては、私行上の不適切事案が約9割を占めているという傾向があります。


 ちなみに、こういった懲戒処分の状況、件数みたいなものはホームページ等で公表しているのでしょうか。


回答:齋藤警務部長
  • ホームページ上に掲示しているということはないのですが、事案によりましては記者レク等、一般の報道機関に報告しておりますし、また、議会等でも報告するということはございます。

 今年はこういうことがありましたと、不都合な事実ではあるかもしれないんですけれども、そういったことを公表していくことで、自分たちの組織としての戒め、また、市民、県民に対してきちんと公開していくといった態度というのが大事だと思いますので、そういったことも検討していただければなと思います。

【質問②】不適切事案を発生させないための県警察の取り組みについて伺いたい。

 それに関連しまして、こういった不適切な事案を発生させないために、県警ではどのような取組をしているのかお伺いいたします。

回答:齋藤警務部長
  • 県警察では、不適切事案を発生させないための取組として、業務上の不適切事案の要因となり得る業務上の問題点を早期に把握して改善を図っているほか、各主管課による警察署や執行隊への業務指導を強化しております。
  • また、私行上の不適切事案の防止のため、身上指導として、職員1人1人の身上を丁寧に把握し、それぞれが抱える問題に対してきめ細やかな指導を実施しているほか、随時、職務倫理教養を実施した上、本県または他の都道府県で不適切事案が発生した際には、その都度、それら事例を踏まえた防止教養を実施するなど、職員の高い職務倫理と誇りと使命感の醸成を図っているところであります。
  • さらに、各所属における業務の推進状況や職員への身上指導状況等については、定期的あるいは必要に応じて随時、監察を実施して適正に行われているか把握した上、必要な指導を行っております。
    • 特に近年、若手職員による私行上の不適切事案が多いという傾向も踏まえまして、小集団検討ですとかeラーニングによる若手職員に自ら考えさせる教養というのを実施するとともに、その結果を踏まえた指導を行うなど、工夫を凝らした取組により、職員の不適切事案の防止を図っております。


 様々な研修、対策をしておられることが分かりました。

 最後は本人たちの倫理的な問題だと思うんです。
 こういうことをやったらいけないなというのは、職場の環境とかもそうだと思うんですが、同僚、上司であったり、後輩であったりとの信頼関係が防いでいくということもあるので、今後継続して、そういった指導、研修をしていって、仲間との信頼関係とかも深めていけるように、今後とも警察のほうで努めていただければと思います。
 応援していますので、何とぞ頑張ってください。
 決して不適切な事案が起こらないように、よろしくお願いいたします。

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