交通事故の抑止対策についての質問【令和6年2月文教公安委員会】
交通事故の抑止対策について
私からは、交通事故の抑止対策に関して質問したいと思います。
この委員会であったり、報道発表などがありましたが、令和5年は県内の交通人身事故で45人亡くなられ、貴い命が失われたと。
前年の令和4年に比べてプラス14人と大幅に増加していると。
コロナが明けて交通量も増加したとか、いろいろな理由が推測されるということでしたが、さらに高齢者の方、65歳以上の方が25人亡くなっている。
今年に入ってからも、こういった交通死亡事故が相次いで発生している状況であって、今後も交通事故を防止、抑止していかないといけないと思っております。
交通事故で、今まで日常的に一緒に暮らしていた家族が一気に何もなくなってしまう。
精神的ダメージというのもあります。
【質問①】令和5年における交通事故の発生状況と交通死亡事故の特徴について 伺いたい。
交通事故というのは気をつければ防げるものです。
ちょっとした気の緩みで、自分が起こしてしまうということもありますし、事故に遭ってしまうということもあります。
ちょっと気をつければ防げたであろうに、情報があれば防げたであろうにということはあるんですけれども、この抑止というのは引き続いてやっていかないといけないと思っております。
改めて、令和5年の交通人身事故の発生状況と交通死亡事故の特徴についてお伺いしたいと思います。
回答:小田桐交通部長
- 令和5年中における交通事故の発生状況につきましては、
- 発生件数2,619件、前年比プラス244件、
- 死者数45人、前年比プラス14人、
- 負傷者数3,099人、前年比プラス246人で、いずれの項目も前年より増加しております。
- 次に、令和5年中の交通死亡事故の主な特徴につきましては、
- 歩行中の死者数が22人で全死者数の48.9%を占め、うち、高齢者の死者は16人で、歩行中の死者数の72.7%を占めました。
- 特徴の2つ目ですけれども、自動車乗車中の死者15人中、シートベルト非着用死者は7人で、自動車乗車中の死者数の46.7%を占めました。
- 特徴の3つ目、県内に所在する安全運転管理者選任事業所の運転者が第一当事者、加害者となった死亡事故の死者数は18人で、全死者数の40%を占めたなどの特徴が見られました。
【質問②】交通事故を抑止するため、県警察として県民に交通ルールを知ってもらうための取組について伺いたい。
件数も増えており、高齢者の方も多くの方が亡くなっている、そして歩行中の方々も亡くなっているということで、交通事故を抑止していくために、県警察として、今後、県民に交通ルールをきちんと知ってもらうといったことが重大になってくると思います。
そういったものをきちんと知ってもらうための取組について伺います。
回答:小田桐交通部長
- 県警察では、県民に交通ルールの浸透を図るため、
- 小中学生や高校生、高齢者などを対象とした交通安全教育、
- 各季に実施される交通安全運動などにおける関係機関・団体と連携した広報啓発活動、
- 毎月1日、15日に指定した交通安全対策強化日における歩行者・自転車対策を目的とした街頭活動、
- 県の重点枠事業として、本県出身のタレント、王林さんを活用させていただいたラッピングバスによる横断歩道は歩行者優先の広報啓発活動、
- 県内のプロバスケットチーム青森ワッツを活用した自転車乗車用ヘルメット着用率向上に向けた広報などを実施しております。
- そのほかに、新聞、テレビなどといったマスコミに加え、XやYouTube等のSNSを活用した情報発信やサイネージ広告を活用し、交通ルールを広く県民に周知しております。
いろいろな媒体などを使いながら、交通事故の防止、安全対策をなされているということですが、県民も自発的にいろいろ情報を知っていく必要もあると思うんですね。
ここで交通事故が起きたんだということが事前に分かっていると、その場所というのも注意するようになると思うんです。
近所だったら分かる場合もあると思うんですけれども。
例えば「青森市では、ここでよく事故が起きているんだな」とか、例えば青森県内の違うところに行っても、「あっ、ここが結構事故が起きている場所なんだな、危ないんだな」と、いろいろそういうのが分かれば、さらに気をつけることもできると思うんですね。
ここで交通事故が起きたという情報マップというのがあるみたいなんですけれども。
例えばネットとかグーグルマップのように、ここで事故が起きたみたいなものが表示されてチェックすることができる、誰でもアクセスできるような形で、この交通事故発生マップは京都府や茨城県の警察、東北だと福島県でも導入されているようです。
【質問③】交通事故発生場所を地図上に表示した「交通事故情報マップ」の活
用が有効と考えるが、県警察の見解について伺いたい。
ぜひ青森県でも交通事故がここで起きたよというのを、全てを網羅するのは難しいと思うんですけれども。
例えば主要なものとかでも、こういうところで起きた、こういうところで起きやすいみたいなものが見やすい形で分かれば、県民もより気をつけることができる、交通安全の意識も向上していくでしょうし、交通安全のボランティアの方々とかも利用できたりするでしょうし。
そういうことを期待して御提案したいと思います。
交通事故の発生場所を地図上に表示した交通事故情報マップの活用が有効と考えますが、青森県警の見解はいかがでしょうか。
回答:小田桐交通部長
- 委員御指摘のとおり、交通事故発生場所を地図上に表示した、いわゆる交通事故情報マップについては、交通事故がどこで発生しているかを一目で知ることができ、交通事故抑止の観点から有効であると考えます。
- 県警察では、現在、既存のシステムで死亡事故及び重傷事故の発生地点に加え、物件事故の発生地点の多寡を色の濃淡で表現した地図をヒートマップと称し、警察署ごとにPDFのデータをホームページで公開しております。
- また、警察庁で公開している交通事故情報の詳細を地図上に表示し、一般に公開している民間企業もあり、その企業のホームページでも本県の交通事故情報を閲覧することが可能であります。
- 県警察といたしましては、これらのいわゆる交通事故情報マップ等の交通事故情報を企業に対する安全講話や免許更新時講習の機会のほか、SNSなどでも積極的に広報、周知し、交通事故抑止に有効活用していきたいと考えております。
県警独自の交通事故情報マップというのはまだないようですが、ヒートマップというのをつくられて、今、ホームページでも公開されている。
今後、例えばSNSとかでも、こういったヒートマップなどを掲載して、そういった画像などを掲載して、こういったところが危ないよというのを通知していっていただきたいと思います。
今後もいろいろな媒体を駆使しながら、積極的に交通事故の抑止、防止に対して青森県警として努めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
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