
JR津軽線蟹田以北の自動車交通への転換等についての質問
目次
JR津軽線蟹田以北の自動車交通への転換について

JR津軽線蟹田以北の自動車交通への転換について、質問いたします。
【質問①】JR津軽線蟹田以北の自動車交通の現状について伺いたい。
先般、1月7日に報道等で拝見したところでは、NPO法人いまべつ外ヶ浜交通が設立されること、そして、JR、今別町、外ヶ浜町及び県が協働で進めていく旨の発表があり、名称も決定したとの報道がありました。
令和4年8月の災害発生以降、試行錯誤しながら公共交通の確保が図られてきており、特に自動車交通については、蟹田と三厩間におけるワンコインタクシーやバス等の導入など、自治体においても工夫した取組が進められていると承知しております。
そこで、JR津軽線蟹田以北の自動車交通の現状について、どのようになっているのか確認いたします。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 令和4年8月の大雨で被災し、運休が続く津軽線蟹田以北の代替交通として、JR東日本による代行バスと乗合タクシー「わんタク定時便」、「わんタクフリー便」が運行されているほか、従前から今別町及び外ヶ浜町、それぞれの町の域内交通として町営バスが運行されています。
- 各自動車交通の利用実績については、直近の令和6年度において、代行バスが約1万7,600人、乗合タクシー「わんタク定時便」及び「わんタクフリー便」が約1万3,400人、今別町町営バスが約2万100人、外ヶ浜町町営バスが約3万1,200人となっており、自動車交通全体では約8万2,300人となっています。
【質問②】NPO法人による自動車交通の運行イメージについて伺いたい。
新たに代行バスが運行され、「わんタク」という名称も耳にしておりましたが、資料を確認する中で「わんどのタクシー」の略称であることを初めて知りました。
こうした取組により、相当数の方々が利用しているとのことです。
今後は、これらの自動車交通について、NPO法人において取りまとめていくとのことですが、同法人による自動車交通の運行イメージについてお伺いいたします。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 現在、設立認証申請中のNPO法人いまべつ外ヶ浜交通では、利便性の高い地域交通を持続的に確保するため、JR東日本の代行バス等と両町の町営バスを統合した一体運行を行うこととしています。
- 具体的には、代行バス等と町営バスの重複区間においてダイヤを統合し効率化を図るほか、現在、町境で乗換えが必要となっている路線の利便性を高めるため、今別町大泊地区及び外ヶ浜町平舘地区を経由する直通路線を新設することとしています。
- また、料金体系を統合し、利用しやすい料金を設定することとしています。
利用料金をまとめていくとのお話でしたが、現在の利用料金はどのような設定になっているのか。
また、今後取りまとめる場合、どの程度の水準になる見込みなのか、その点について詳しくお伺いいたします。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 現在の料金体系を申し上げますと、JRによる「わんタクフリー便」、「わんタク定時便」につきましては、1回当たり500円ということ、今別町営バスにつきましては1回当たり200円、そして外ヶ浜町町営バスにつきましては1回当たり100円。
- ただし、蟹田地区、平舘地区、三厩地区の各地域を越える場合につきましては、1回当たり200円という料金体系となっております。
- そして、これから料金について協議していくわけですけれども、考え方といたしましては、お客様にとって分かりやすくて利用しやすい料金設定を目指しているところでございます。
現在も比較的低廉な料金で運行されていると受け止めておりますので、今後も利用者の負担に十分配慮した料金設定にしていただきたいと考えております。
さて、先般、伊吹委員からの質問に対する答弁の中で、令和9年4月からNPO法人による自動車交通の一体的な運行を開始した後も、18年間の運行を確保するとの説明がありました。
この18年間という期間の設定について、どのような考え方に基づくものなのか、改めて確認したいと思います。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 昨年6月に、JR東日本盛岡支社、外ヶ浜町、今別町、青森県、4者で基本合意書を締結しております。その基本合意書において、4者が18年間以上の運行を目指すとされています。
- この18年間につきましては、4者の協議におきまして、こういった廃線後の先行事例というものを例としたり、生まれた子供が高校を卒業する期間までは維持するということで18年間ということなど、様々協議した結果、18年間で合意したところでございます。
18年間という期間は、生まれてから成人に至るまでの期間を一つの目安としたとの説明でありましたが、その後も公共交通は地域にとって不可欠なものですので、引き続き関係者間で十分な協議を重ねていくことが重要であると考えます。
【質問③】NPO法人による自動車交通の一体運行に向けた今後の進め方について伺いたい。
4者による枠組みであり、県のみで決定できるものではありませんが、県として、このNPO法人による自動車交通の一体運行に向けた今後の進め方についてお伺いいたします。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 来年4月の運行開始に向けて、JR東日本、今別町、外ヶ浜町及び県では、引き続き、運行ダイヤ、運行経路、料金等、運行に必要な事項の検討を進めていきます。
- また、NPO法人いまべつ外ヶ浜交通の設立認証後、令和8年度においては、当該法人が運行に必要な道路運送法上の申請手続等を行うほか、地域住民や観光客等に対し、新たな自動車交通の運行について広く周知を図っていくこととしています。
今後、制度や運行内容について十分な周知を図っていく必要があると考えております。
また、周知にとどまらず、そもそも地域住民の声がどのように反映されているのかが重要です。
今別町民や外ヶ浜町民の意見が、これまでの協議や運行内容にどのように反映されているのか、その点について確認したいと思います。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 自動車交通への転換に当たり、両町が町民に対し説明を重ねてきた中で、バス停の増設、あるいはスーパーへの乗り入れ、直通路線の新設等の住民ニーズを運行の内容に反映する予定としているところでございます。
もう1点確認したいのは、運転手不足への対応についてです。
かねてより運転手不足が指摘されている中、NPO法人いまべつ外ヶ浜交通においても、今後、安定的な運行のためには運転手の確保が不可欠であると考えます。
特に今別町や外ヶ浜町といった地域においては、人材確保が一層困難になることも懸念されます。
運転手が確保できなければ、自動車交通による公共交通網そのものの維持が難しくなるおそれがありますが、この点についてどのように考えているのか、今後の対応も含めて見解をお伺いいたします。
回答:金沢地域交通・連携課長
- 必要な車両やドライバーにつきましては、今後、運行ダイヤや経路等が確定して決まるものです。これに対しまして、運転手等の確保につきましては、活用できる地域の交通資源を踏まえ、JR東日本が手を尽くして確保していくこととしております。
- 県は、両町とともに協力していきたいと考えているところです。
今後の話合いになるとは思いますが、4者でしっかりと協議を重ねて、せっかく設立された4者協議によるNPO法人ですので、公共交通の維持に向けて着実に取り組んでいただきたいと思います。
今回は蟹田と三厩間の交通についての件ですが、この事例は、青森県内のみならず、他の地域における交通施策にも生かしていける可能性があると考えますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。
犯罪被害者等支援に係る多機関ワンストップサービスについて
続きまして、犯罪被害者等支援に係る多機関ワンストップサービスについて質問いたします。
【質問①】多機関ワンストップサービスの概要について伺いたい。
昨年10月に、犯罪被害者等支援に係る多機関ワンストップサービスを開始したと、県のウェブサイトで拝見いたしました。
そこで、この多機関ワンストップサービスの概要についてお伺いいたします。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 犯罪被害者等の支援に当たっては、必要な支援を適時適切に途切れることなく提供することが重要であり、その実現に向けて、令和6年に国から多機関ワンストップサービスの仕組みが示されたことを受けて、本県では、令和7年10月1日からサービスの提供を開始しています。
- 多機関ワンストップサービスは、コーディネーターの調整により複数の機関や団体が持つサービスを、犯罪被害者等に漏れなく届ける仕組みであり、運営については、公益社団法人あおもり被害者支援センターに業務委託して、犯罪被害者等支援コーディネーター1名を配置しています。
- サービスの導入により、犯罪被害者等が自ら調べ、連絡を取り、申し出なければ支援を受けられないといった事態に陥ることや、限定的な支援に留まるといったことがなくなり、これまで以上に、犯罪被害者等の負担軽減と適切な支援の提供につながるものです。
【質問②】犯罪被害者等支援コーディネーターの役割について伺いたい。
これまでは、被害に遭われた方が、その後も自ら様々な申請や手続を行わなければならず、大きな負担を抱えてこられたものと思います。
そうした負担が、この多機関ワンストップサービスの導入によって軽減されている、あるいは軽減されていくものと期待しているところです。
この犯罪被害者等支援コーディネーターの役割についてお伺いいたします。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 犯罪被害者等支援コーディネーターは、犯罪被害者等からの相談等を受け付けた機関や団体から引継ぎを受け、相談者との面談によるアセスメントの実施、支援計画の立案、支援サービスの提供に向けた関係機関との調整、支援の進捗状況の確認などを行います。
- さらに、支援やサービスの提供後も、支援対象者との面談、支援計画の検証や見直しを行うほか、市町村担当者への助言等の業務を行うこととしており、多機関ワンストップサービスの中心となって支援全体の調整を行う重要な役割を担っています。
【質問③】犯罪被害者等支援コーディネーターが対応した相談者数について伺いたい。
本当に専門性が求められる業務であり、コーディネーターの方の御負担も相当大きいのではないかと感じております。
そこで、犯罪被害者等支援コーディネーターが設置されて以降、これまでに対応した相談者数についてお伺いいたします。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 令和7年10月から12月までの3か月間に、支援コーディネーターが相談等受理機関から引継ぎを受けて対応した相談者の数は、75人となっています。
3か月間で75人というのは、相当な件数であると感じております。
現在、この犯罪被害者等支援コーディネーターは一人で対応されている状況でしょうか。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 県では、コーディネーター1名を配置するという内容で委託をしております。さらに、庶務などサポートについては、委託先の中で運用していただいているところです。
現在は1名体制とのことですが、わずか3か月で75人に対応しているという状況を踏まえ、今後の相談件数の推移を見ながら、必要に応じて人員体制の強化を検討していくことも重要であると考えます。
75件の相談があったとのことですが、相談内容の傾向や主な内容、相談者の大まかな属性など、把握している状況があれば、お示しいただきたいと思います。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 相談者の犯罪被害の内訳は、性犯罪·性暴力事案が54人、傷害事案が5人、交通事故による負傷事案が3人、交通事故による死亡事案が2人、亡くなられた事案が1人などとなっております。
性被害が圧倒的に多いとのことであり、被害者の方々のメンタル面への影響は計り知れないものがあると感じております。
これまでは、性被害に遭われた方が、自ら様々な申請手続を行わなければならない状況があったわけですが、この多機関ワンストップサービスやコーディネーターの配置によって、そうした負担が少しでも軽減されているのではないかと受け止めております。
そこで、犯罪被害者等支援に関連して申し上げますが、鳥取県では、犯罪被害者や御遺族に対する支援金について、県独自の制度を設けるとの報道を目にしました。
実際、被害に遭われた場合、治療費や葬儀費用など、様々な経済的負担が生じます。
しかし、国の現行制度では、給付金が支給されるまでに平均8.6か月を要するとの試算もあるようです。
こうした状況を踏まえ、鳥取県では、2週間程度で支援金を支給できる仕組みを整備するため、独自制度を新設するとのことです。
このような取組は鳥取県の事例ですが、本県においても、見舞金や経済的支援制度の充実を、より一層図っていくべきではないかと考えます。
この点について、県の見解をお伺いいたします。
回答:小笠原地域生活文化課長
- 犯罪被害者等は、被害の直後から治療費等の予期せぬ支出や、休業による収入の減少など、経済的な負担に直面する場合が多くあります。
- 国の犯罪被害者等給付金は、委員からの御指摘のとおり、給付までに時間を要するという課題があることから、県では、犯罪被害者等が当面必要となる経費等に充てられるような経済的支援が必要と考え、制度創設について調整を進めているところです。
なぜ被害を受けた方が我慢を重ねて、長くつらい思いをしなければならないのか。
本来であれば負う必要のなかった経済的負担まで背負わなければならない現状は、誠にゆゆしきことであると感じています。
そして、救済に時間を要する中で、被害直後から迅速に支援を届けることができるのは、まさに自治体の重要な役割であると考えます。
ぜひ、こうした観点から、支援制度の在り方について検討を進め、より充実した仕組みの構築に取り組んでいただくことを要望いたしまして、私の質問を終わります。

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